この米国不動産経営管理士(CPM)について興味を持ったのは2018年前後のことでしょうか。
当時、所有物件の管理をお願いしていた地元大手不動産会社主催の大家さん向け講演会に参加したのがきっかけでして、その講演会のスピーカーは不動産投資関連著作が複数ある不動産コンサルタントの猪俣淳氏。
その彼が講演会の中で『一級建築士を含めて29個の不動産関連資格を保有していますが、不動産コンサルティングの仕事で何より役に立っているのがCPMという資格です。』と仰っていたのです。
この猪俣淳さんという方が執筆されている本はどれも内容がしっかりとしていて読み応えがあり、この方がそこまで言うのなら、不動産コンサルティングを極めたいと考えている自分としてはいずれこの資格は取らなければ、と思っていました。
実際、このCPMという資格は、資産管理における最高峰の資格と言われており、受講料だけで80万円程かかる費用もさることながら、下の2023年度IREM公式セミナースケジュールを見て頂くと分かる通り、他の不動産関連資格とは質・量ともに桁違いの大変さ。
実は2つの科目については、なんと猪俣さんが講師を務められるそうなので、今から講義を受けるのを楽しみにしています。
これから来年2月までの8ヶ月間に渡り、合計10個の講義を受けた上で、2つの試験をクリアしてはじめてCPMの資格を取得するが出来ます。なんでも、最後の試験は2日間に渡って科される論文形式の試験とのことで相当な難易度の様です😅
長丁場となりますが、お客様により良い不動産コンサルティングをご提供するには必須の資格だと思いますので、これから一つ一つじっくり丁寧に取り組んでいきたいと思っています。
科目 | 日程 | 内容 | 講師 |
ETH800 | 6月27日(火)、28日(水) | プロパティマネージャーの為の倫理 | 矢島 |
FIN402 | 7月22日(土)、23日(日) | プロパティマネージャーの為の金融計算と戦略 | 芳村 |
MNT402 | 8月19日(土)、20日(日) | 不動産のメンテナンスとリスクマネジメント | 猪俣 |
HRS402 | 9月9日(土)、10日(日) | プロパティマネージャーに必要とされる人材管理 | 今井 |
MKL410 | 9月30日(土)、10月1日(日) | プロパティマネージャーの為のマーケティングとリーシン | 猪俣 |
ASM603 | 10月28日(土)、29日(日) | 不動産資産の融資と評価方法 | 山﨑 |
ASM604 | 11月25日(土) | 不動産資産の実績評価 | 先原 |
ASM605 | 11月26日(日) | 不動産資産の実績評価―上級応用 | 今井 |
CPM001 | 11月28日(火) | CPM001チュートリアル | |
CPM認定試験 | 12月12日(火) | CPM検定試験 | |
MPSA授業 | 1月30日(火)、1月31日(水) | マネジメントプランの書き方と使い方 | |
MPSA試験 | 2月1日(木) | CPM取得のための最終試験 |
”米国不動産経営管理士(CPM)”とは
CPM®(Certified Property Manager®)は、賃貸経営管理(プロパティマネジメント)において、高い倫理観と高度な専門性を持つと認められた個人のみに与えられる称号です。
その有資格者は、世界44カ国(2020年12月現在)に広がっており、賃貸不動産オーナーから世界的に高い信頼と信用を得ています。
”IREM(Institute of Real Estate Management)”とは
IREM(Institute of Real Estate Management)は米国シカゴに本部をおくプロパティマネジメント(不動産経営管理)の専門家が集まる国際的な団体です。
米国で起きた金融大恐慌の影響が残る中、プロパティマネジメントにおける倫理規定の創設を中心に、プロパティマネージャー(不動産経営管理士)として必要なスキルを提供をすることを目的に1933年にIREMは設立されました。
2020年12月現在、世界に97の支部があり、約20,000名の会員、8,195名のCPM®、520社のAMO®が活躍しています。